宮崎大学国際連携センター

学生・留学生向け情報

海外へ留学したい学生へ

留学体験記

チュラロンコン大学に留学して

宮崎大学農学部 鈴木 敬之
(平成18年度 タイ・チュラロンコン大学に留学)

私は2006年4月から2007年3月までのおよそ一年間、タイ国バンコクにあるチュラロンコン大学で勉強させて頂きました。チュラロンコン大学では、卒論研究を進める傍ら、同大学の獣医学生さんたちと一緒に講義や実習を受けることができました。タイは日本ほど病気が清浄化されていないので、日本では出会えない症例に数多く触れることができ、また日本の学生とタイの学生の間での、獣医学を勉強することに対する姿勢の違うところや同じところなどを肌で感じることができて、とても有意義な勉強ができました。また休日には少し足を伸ばして長距離バスに乗って遠くの県に行ってみたり、伝統的に行われているタイのお祭りや大学祭に参加することもでき、今まで知らなかった他の国の文化や慣習などを知ることができました。

タイでは普段の生活や大学生活において、当然タイ語が使われているので、渡航当初は言葉が分からず戸惑ったこともありましたが、それが言葉の勉強への励みとなり、放課後や休日にタイ語学校に行ったり、友達にタイ語を教えてもらったりと、語学を学んでいくことの楽しさも実感することができました。

タイで約一年間生活してみて、日々感じていたことは、日本にいたときは当たり前のようにできていたこと、例えばお金の振り込みや大学生活でいえば実験などですが、外国にきてみるとそれらを一人でやることはとても難しいということでした。渡航当初は自分の無力さに落ち込んでいましたが、一日一日と生活していく中で、大学の先生、学生さん、屋台のおばちゃん、おじちゃん、通りがかりの知らない人など沢山の人の親切に助けてもらって、分かってきたことがありました。それは、一人で何かできない時は落ち込む時ではなく、コミュニケーションを広げるチャンスなんだということです。言葉が上手く通じない場所だからこそより強く、そのことを感じました。

もちろん日本を離れて外国で一年間生活するということは、楽しいことばかりではありませんでした。自分の気持ちをしっかりと伝えられないときの辛さや、日本とタイとの文化背景の違いからくるストレスを感じたこともありました。しかし、そういった辛かったことや楽しかったこと全てが刺激的で、自分を成長させる糧になったと思います。

最後に、留学の機会を与えてくれた宮崎大学、チュラロンコン大学、そして沢山の人の支えと親切に感謝します。