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留学体験記

チュラロンコン大学に留学して

宮崎大学農学部 織田 円
(平成16年度 タイ・チュラロンコン大学に留学)

私は、2005年3月から2006年までの1年間、タイのバンコクにあるチュラロンコン大学獣医学部に留学しました。大学では、獣医病理学講座のアドバイザーであるDr.Anudepについて卒業論文を書き、また病理学関係の授業と実習、そして講座のセミナーに出席しました。タイでは、6月から9月が前期、10月が秋休み、11月から2月が後期、3月から5月が夏休みですので、ちょうど1年間の授業に通して出ることができました。住まいは、大学の寮に入りました。2人部屋か4人部屋を選べましたので、2人部屋で、タイ人のルームメイトと共同生活でしたが、部屋には机、ベッド、エアコン、テレビ、衣装棚、シャワーとトイレがついていて、洗濯機も共同のものが使え、非常に快適な寮でした。24時間警備員がついていて、入る際は手のひらをスキャンすることが鍵の代わりという、ハイテクな寮でした。

大学では、獣医学部4年から6年制の授業と実習に参加させてもらい、タイの獣医学教育の質の高さを体験しました。英語での教育はもちろん、卒論よりは実習に重点をおいているので(日本で例えるなら獣医学科よりは人間の医学部に近い体制?)、学生は実地の体験も豊富で、頼もしい感じでした。長期の夏休みには、獣医学部の学生がボランティアで、地方にでかけて、犬猫に狂犬病予防注射や去勢手術を、また牛、豚、水牛などの大動物にはワクチンや駆虫を無料でするボランティアキャンプが何回もありました。学生が治療、食事の準備、宿泊の準備などを自分たちでするので、先輩後輩の中も非常によく、協力して仕事を進めていくと言うことを学びました。また、仕事の合間にはギターで歌を歌ったり、近所の子どもたちと遊んだりと、タイの人たちは仕事と休み(楽しみ)の区別がはっきりしていて、そのどちらも楽しんでする、ということが上手だと思いました。

1年間も外国で住むということは、ことばや文化の壁を感じたこともあり、楽しいことばかりではありませんでしたが、様々な問題を乗り越えるという体験は、他では得られないと思います。また、日本人同士だと、あいまいにしていても通じる事が、外国では通じないので、自分の意見をハッキリ、客観的に述べることができなければ、やっていけないので、自分の意見を確立して、それを伝えるという力がつくと思います。 必ず充実した1年になりますので、みなさんもがんばって来てください!