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留学体験記

ダニーデン教育大学に留学して

宮崎大学教育文化学部 坂本 香奈恵
(平成17年度 ニュージーランド・ダニーデン教育大学に留学)

私はDunedin College of Educationに交換留学生として約10ヶ月留学した。その大学にはEarly Children course, Primary course, Secondary courseの3コースが設けられており、私はPrimary courseの1年生の授業を受講した。

前期は、カリキュラムの一環として教育実習が組まれていたこともあり、Curriculum English, Teaching Studies, Danceなど、教育実習と関連した実践的な授業が多かった。4月の終わりには実際に3週間小学校での教育実習が行われた。私が実習を行ったクラスはYear1,2-5,6才の生徒達で、同じ大学の学生とバディで行った。私たちは1日1会絵本を読み、授業を1科目教えた。ニュージーランドの授業方法は日本とは異なり教科書を使わず床に自由に座って行われるので、教えるというよりは生徒と一緒にゲームをして遊んでいるような感覚であった。そして最終日には、指導教官の薦めもあり日本の文化・日本語のフレーズをいくつか教え、それが研究授業として評価された。

後期に置いては、授業に慣れてくると同時に、授業自体が応用になってくることもあり、プレゼンテーションをする機会が多かった。前期でも数回は課題としてのプレゼンテーションがあったが、後期はパワーポイントを用いる等、より高度なプレゼンテーションが行えたと思う。

日本の大学のニュージーランドの大学の相違で最も驚いたのは、授業形態である。ニュージーランドでは、とにかくグループワークが多かった。4,5人のグループで、それぞれテーマを決めディスカッション・研究をし、その結果をまとめて発表するという流れが主であった。ただ聞くだけの日本の一方通行の授業とは違い、学生が積極的に学ぶ意欲を引き出すような授業である。最初はその違いにとまどったが、その形態に慣れてしまえば、自分の意見を主張することがいかに大切で必要なことであるかが分かった。

私の入った寮はCity Collegeというところで、近隣の大学生、専門学校生が一堂に集まる寮であった。形式は日本と大きく異なり、4,5人のルームメイトとコモンルームやバスルームをシェアするもので、ルームメイトも男女関係なかった。2006年度は日本人は私のみで最初はとてもつらかったが、英語を勉強するという点ではよい環境であったと思う。両主催の催しも多く、ダンスパーティや宝探し、フォーマルディナーなど、日本ではなかなか体験できないことばかりであった。難点としては、入寮している学生はほとんどが1年制ばかりであり時々騒音などの問題があったことである。しかし容易にニュージーランドの文化を知ることができたので、寮での生活はとても有意義なものであった。