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留学体験記

順天大学校へ留学して

宮崎大学教育文化学部 押川 真代
(平成16年度 韓国・順天大学校に留学)

私がこの留学と目的としてあげていたものは大きくあげて二つでした。一つはもちろん韓国語学習、そしてもう一つは韓国の大学で日本語の授業がどのように行われているのかを見てくることです。

将来、日本語教師を目指している自分としては、学ぶ言語は違えども実際自分も海外に出て外国語学習をしてみることは必ずいい経験になると思いました。2学期間大学に通い、留学生向けの韓国語授業と持参した本での勉強や韓国人の友達との会話などで勉強しました。冬休みの間には語学院へ通うことにし、そこでは一人で生活しましたが、大学の寮で暮らすのとはまた違った体験ができたと思います。再び大学へ戻ってからは、まだまだ分からないなりにも韓国語での講義を受け、韓国語学習に励みました。この時期には以前よりも韓国語での意思疎通がスムーズにできるようになったため、自分からもっと外に出て行こうという気持ちになれました。テコンドーの道場に通ったりするようにもなり、日本語を全く知らない人たちとも知り合いになる機会が増え、韓国語学習にも一層身がはいりました。やはり言語学習は、ただ単に原語を学べばいいというものではなく、その国の文化・生活スタイルに触れることを通してこそ成り立っていくものだと感じました。

二つ目の日本語教育についての学習ですが、韓国の大学で、実際に海外で教えていらっしゃる日本語の先生方のお話を聞くことができたり、授業を拝見させていただけたりと。とても勉強になりました。日本語の授業ではアシスタントとして参加させていただくことができ、学生に質問を受け教えることもしばしばありましたが、うまく説明しきれないこともあり、改めて外国語としての日本語を教えることの難しさを感じました。授業の前後では先生方が授業についての方針や工夫などを詳しく教えて下さり、実際自分が授業をするようになったととき、参考にしたいということがずいぶん見つかりました。中間考査、期末考査の際も会話の試験などは同席させていただくことができ、採点方法など、なかなか実際に見る機会がない作業までも目にすることができ、いい勉強になったと思います。韓国語と日本語は似ていると言いますが、似ているからこそ注意しなければならないという難しい点があります。より行き届いた指導のために、学習者の言語に対する理解も必要だと思いました。

韓国へ留学し、韓国語を勉強しながらいろいろな韓国人の人出会いました。これからも韓国語の学習を続け、そして韓国への理解を深め、また自分自身の国についてももっと知り、今度は日本語の教師として再び韓国へ渡りたいと思います。