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留学体験記

順天大学校へ留学して

宮崎大学教育文化学部 日高 亜希子
(平成15年度 韓国・順天大学校に留学)

私は大韓民国の順天大学校に平成15年8月から平成16年2月まで留学しました。

韓国での生活・経験すべてがわたしにとってたくさんのものを教えてくれました。一日一日が勉強でした。自分が直に韓国に飛び込むことによって、たくさんのことを考え、深めるきっかけになりました。それは韓国だけでなく、国としての日本や、日本語、日本人、そして自分についても考えることにつながりました。

あまり韓国について知らなかったころ、これは自国中心の考え方ですが、こんなに日本と近いのだから、きっとたくさんの分野で共通する部分があるのだろうと思っていました。しかし知れば知るほど、日本と被なる国だと思うようになりました。日本よりも根強くのこる儒教精神は、色濃く教師や年長者に対する敬意に表れ、徹底した敬語使用や応対に表れていました。そして国民性、日本人よりもはっきり物事を言ったり、愛国意識が強いその性質にはじめは戸惑いましたが、素直に親切を表現できたり、人見知りをあまりしない韓国の人たちに次第に温かみを感じていきました。うまくいくことばかりではありませんでしたが、その経験も今では自分にとってプラスになったと思います。なぜうまくいかないのか、日本人同士だったらうまくいったのかとさまざまな人に囲まれたことで、たくさんのことを深めることができました。韓国人以外とも、中国やベトナム、アイルランドやアメリカなど多種多様な国の人々とも触れ合うことができました。そこで韓国以外のそれぞれの国や文化で育ってきた人たちとも接し、それぞれの「常識」がまったく違うことに、カルチャーショックを受けたりしましたが、その上で、もっとたくさんの世界を知ってみたいという新たな興味を持つことができました。

また、宮崎大学のサークルでテコンドー部に所属していましたが、この機会を生かして留学先でもテコンドーの道場に通いました。ここでは学校だけでなくさまざまな年代の方と触れ合うことができ、また黒帯試験も受けることができ、大きな自信へとつながりました。

留学したことによる目に見えた成果はまだ上がっていませんが、これから韓国語能力検定を受け、そしてそれ以外にも、これからも目で見ることはできないかもしれませんが、私の中で確実に大きな青果として私の力になったと思っています。それはそのままこれからの自分の生き方へ大きなプラスになったと思っています。