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サマープログラム

ラボ・リサーチ 医学部
授業科目名 生命科学と病気の研究
基礎教養科目 (サマープログラム・ラボ・リサーチクラス)
時間・単位 30時間・1単位
対象者 サマープログラム参加者 (最低開講人数2名)
担当教員 代表教員: 丸山治彦、他11名
授業概要 宮崎大学の現役の研究者による生命科学と医学研究に関する基本的な知識の講義の他、本学で行われている最新の生命科学研究と医学研究について、講義と実験室訪問を通じて紹介する。
授業計画 1. 電子顕微鏡によるナノ・ワールドの旅
超微形態科学分野 澤口 朗 教授
● フロンティア科学実験総合センター・バイオイメージングラボにおいて、昆虫や毛髪、胃をはじめとする生物試料を10,000倍以上の倍率に拡大して観察する

2. 神経科学実験入門
統合生理学分野 高宮 考悟 教授
● 脳神経の仕組みと機能を基礎から理解し、学習や記憶などの高度な脳機能の基本的なメカニズムとなるシナプス可塑性の分子機構に関して、脳のネットワークや基礎的な神経科学の知識から最近の研究までを幅広く紹介する。また実際の研究現場を紹介することによりup to dateな研究に触れる

3. 創傷治癒機構
応用生理学分野 ラダ マドゥエスタ, ハリシャ クマール マドゥエスタ
● 生理学分野における分子生物学的手法の概要を説明するとともに、創傷治癒機構の説明とその促進のための新しいアプローチについて概説する。

4. 分子科学による先端医療診断技術の開発
物質科学分野 徐 岩 教授
● 染色体 DNA のイメージングは染色体構造の研究や遺伝子疾患の診断など幅広く応用された。我々は分子科学を駆使して、染色体 DNA をマルチカラーイメージングとともに、先端医療診断技術の開発を目指している。今回、蛍光分子を導入した染色体 DNA の観察を行うなど、最先端の生命科学に触れてもらう。

5. ゼブラフィッシュを用いた疾患モデルの作成
フロンティア科学実験総合センターRI分野 剣持 直哉 教授
● ゼブラフィッシュを用いた疾患モデルの作成・解析について学び、研究室でマイクロインジェクションや遺伝子ノックダウンなどの技法を体験する。

6. 生理活性ペプチドのトランスレーショナルリサーチ
フロンティア科学実験総合センター生理活性物質探索病態解析分野 加藤 丈司 教授
● 生理活性ペプチドの探索同定から臨床展開研究に及ぶまでの一連のプロセスについて概説し、同研究に関連する機器を含めて研究室を紹介する

7. 分子生物学的手法を用いたがん白血病発症機構の解析
腫瘍生化学分野 森下 和広 教授
●我々の研究室の目標は、白血病、がんの発症機構を分子生物学的に解析し、その責任遺伝子を同定し、その機能解析を通じて、新規診断や治療法の開発につなげるものである。特にターゲットとしているのは難治性白血病であり、3番染色体異常(EVI遺伝子異常)や7番染色体異常に伴う急性骨髄性白血病、HTLV-1感染に伴う成人T細胞白血病である。また固形がんでは、歯科口腔外科との共同研究により口腔扁平上皮癌のゲノム解析を行っている。詳しくはHPをご覧ください。

8. 免疫学入門
免疫学分野 佐藤 克明 教授
●免疫反応の司令塔である樹状細胞の役割と免疫疾患の治療戦略を紹介する。

9. 実験寄生虫学入門
寄生虫学分野 丸山 治彦 教授
●寄生虫はどんな生物であるのかという概説と寄生虫の謎に迫る研究戦略の紹介。

10. 分子組織細胞化学的方法論の実際
組織細胞化学分野 菱川 善隆 教授
●組織・細胞レベルでのタンパク質発現解析法である免疫組織化学並びにmRNA発現解析法であるin situハイブリダイゼーションについて最新の知識と技術を学ぶ。

11. 細胞のストレス応答
機能生化学分野 高見 恭成 准教授
●細胞は、常に様々なストレスに曝されており、適切な細胞内のストレス応答によって、その危機的な状況を脱する。我々の研究室では、とくに細胞内オルガネラが受けるストレスと、そこから発信されるストレス応答、さらにその破綻による疾患のメカニズムについて研究しており、その一端を紹介する。

12. 公衆衛生における疫学
公衆衛生学分野 黒田 嘉紀 教授
●公衆衛生学で行っている疫学調査、および分子疫学研究の紹介
文献・教材 適宜配布
達成目標 本学で行われている生命科学、医学研究の概要を理解する
評価方法 レポートにて評価する
関連する授業科目 特になし
履修上の注意 特にラボ実習、ラボツアーにおいては安全性の問題もあり、各tutorの指示に従う